+81-47-419-4243 h.urakami@dreamboat.global
戦後の高度経済成長という言葉を皆さんは聞いたことがあると思います。 1960年代後半から70年代初頭にかけて、現在70歳代半ばに達したいわゆる団塊の世代の人たちが高校や大学 を卒業して大量に労働市場に投入されました。 中卒の田舎の子供たちが<金の卵>ともてはやされて都会の工場で働かされたのもこの頃です。 多くの労働力に支えられた日本経済は、毎年二桁の経済成長率を達成し、人々の生活は都市部を中心に急激に 豊かになっていきました。そして1973年10月世界は突然第一次石油ショック(大幅な石油価格の高騰)に見舞われ ます。ここで日本の高度経済成長は終わりを遂げることになります。その後、1979年の第二次石油ショックを経て 世界中が混乱する中、日本は日本人特有の勤勉さと忍耐力によって無駄を省き合理化・省力化に国全体が動く ことになります。無駄を省き効率化の追求を意味する<重厚長大から軽薄短小へ>という言葉が流行したのも この頃です。結果として、70年代の2度に亘るオイルショックが、量から質への転換を促し、日本を世界第二位の 経済大国に押し上げました。 ここに、ものづくりニッポンのブランドが確立することになります。 この時点で日本は歴史上、初めて世界の先進国の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。 1981年、私が新卒で商社に入社した頃、日本は、自動車産業を中心に輸出が重要な経済成長の柱になって いました。そこでアメリカから政治的な圧力がかかり、貿易不均衡是正のため、我が国の自動車産業はアメリカ に工場をつくる、いわゆる直接投資に向かいます。今の米中関係とどことなく似ていませんか? 1980年代後半から日本は、稀に見る好景気の時代に突入します。いわゆるバブルです。 バブルがはじけた後、丁度インターネットの芽が出始めた1990年代半ば以降、皮肉なことに日本経済は坂道を 転がるように下降し始めました。その後、長い長いデフレ時代を経て今日までその国際経済における地位を回復 できていません。今のままでは今後も難しいでしょう。 この間、21世紀に入ってから中国、東南アジアなどが急激な経済発展を遂げました。 インターネットの普及が、これらの国々の短期間での躍進を可能にしたのです。 そこには、英語や中国語など彼らが多くの国々とコミュニケーションを図れる能力を有していることも背景にありました。そして何より、彼らに元来備わっているチャレンジスピリットとチームワークの精神が短期間での経済成長と豊かさを 可能にしたのは間違いありません。 こうしてみると日本は、わずか10年ほどしか世界のトップの座にいなかったということがわかります。

Looking into the future

そして未来に向かって ・・・

前項で振り返った過去は、遠い昔の話ではありません。 この数十年ほどの間に日本経済と世界経済が歩んできた道です。 若い皆さんは、もしかしたら日本はずっと前から豊かな経済大国だったと思っているかもしれません。 しかし、事実は異なります。 日本は、発展途上国から一気に世界の頂点に駆け上がり、ほんの短い間の栄光に酔い、そして今、長い下り坂 を転がり落ちているのです。今の中国が同じ道を歩んでいるように見えるのは私だけでしょうか? 未だに社内だけに目を向け、国内だけでビジネスを行おうとする企業やビジネスマンがいかに多いことか。 スーツを脱ぎ去り、外見だけカジュアルにしても、古い体質に縛られて未来を描けずに悩んでいる若者が周りに 多く存在しませんか? あなたはどうですか? 恐竜の仲間でいれば安全という妄想に取り憑かれてはいませんか? 恐竜は滅亡します。 今こそ、あなたの未来予想図を描きましょう。 世界は常に流動的です。産業転換も過去にないスピードで進んでいます。 日本に来る外国人は今後確実に増え続けます。 日本国内で完結するビジネスモデルの多くは消滅していきます。 そうであれば海外事情に詳しい外国人を仲間にして、世の中の変化に敏感に反応できるアンテナを持ち ましょう。情報収集能力を高めましょう。 そこで最後に皆さんに私からのアドバイスです。 英語(中国語が加われば尚良し)、貿易実務、財務諸表(特に損益計算書)の 3つを勉強しましょう。 これらは日本だけではなく世界の共通言語です。 必ず皆さんの未来設計に役立ちます。 何故かは、皆さんで考えてみてください。

2019年11月

ドリームボート・ジャパン代表

en_USEnglish